御嶽山の「日本一の溶岩流」の雄大な写真の現像レタッチ
御嶽山の「日本一の溶岩流」展望所から撮影した御嶽山と「馬の鞍滝」の写真。
肉眼で見た雄大さ、イメージを写真で表現したいのですがなかなか思うような写真になりません。
そこでAIに相談したらどうなるのかと思い、ChatGPTに聞いてみました。
ChatGPTに山の写真の撮影とレタッチのコツを質問すると「山の雄大さ・迫力・臨場感を伝える写真を撮るためには、撮影時の工夫とレタッチでの演出の両方が重要です。以下にそれぞれのコツを詳しくまとめました。」と以下の回答でした。
📷 山の写真の撮影時のコツ(雄大さ・迫力・臨場感)
1. スケール感を出す構図
- 前景を活かす:手前に木、岩、人、テントなどを配置して奥行きを演出。
- 人物や動物を入れる:山の大きさを際立たせる。
- ハイアングル・ローアングル:山を見上げるアングルで迫力、俯瞰で広大さを。
2. 広角レンズを活用
- 16〜24mmの超広角で撮るとスケール感が大きく伝わります。
- パース効果(遠近感)が出るので、手前から山頂までの立体感が強調されます。
3. 空と天候を味方にする
- 朝焼け・夕焼け・逆光でドラマチックに。
- 雲海・霧・雷・嵐前後などの一瞬を狙うと臨場感アップ。
- 風や光の動きがある瞬間を長秒露光で捉えるのも◎。
4. 奥行きと層を意識
- 複数の山稜や尾根を層状に写すと立体感が増します。
- 望遠レンズ(70mm〜200mm)で圧縮効果を使って、重なる山の層を撮るのも良い。
🎨 山の写真のレタッチのコツ(Lightroom・Photoshopなど)
1. コントラスト・明瞭度・テクスチャ
- コントラストをやや強めに(中間調中心に)。
- 明瞭度(Clarity)とテクスチャで山肌の質感を強調。
- ただし、やりすぎるとノイズっぽくなるので注意。
2. 空の色と光のバランス
- グラデーションフィルターで空と山を分けて補正。
- 青空の彩度と深みを少し加えると山が引き立ちます。
- ホワイトバランス調整で冷たい山・暖かい光の対比を作るとドラマ性UP。
3. ディヘイズ(かすみ除去)
- 奥行きを強調しつつ、霧や靄の雰囲気を微調整できる強力なツール。
- 重ねがちな山の距離感を調整するのに最適。
4. 選択補正やマスク
- 山の影部分だけを明るく補正(ディテール復元)。
- ハイライトを抑えて空のディテールを残す。
- 一部だけに彩度・明瞭度を加えることで視線誘導も可能。
5. 色味の演出(カラーグレーディング)
- **シャドウに寒色系(青・紫)、ハイライトに暖色(オレンジ・黄)**を加えると奥行きと温度差が演出できます。
- 夕焼けや朝焼けの光を盛りたいときにも効果的。
✅ 山の写真の仕上げのポイント
- 山の存在を主役にするため、他の要素はシンプルに。
- 視線が山へと導かれるようにレタッチする:周囲の明るさや彩度を少し落とす「ビネット」効果なども有効。
- 現実以上の感動を「嘘にならない範囲」で演出することが、良い山写真の鍵です。
さらに「画像をアップしていただければ具体的にご提案できます。」ということなので次の画像を送ってみました。

その結果↓↓↓
✅ 写真に対する所見と提案
🔍 構図について(良い点)
- 奥行きがある構成:手前→中景→奥の雪山と、空間が3段構えで奥行きがしっかり出ています。
- 自然のグラデーション:新緑から針葉樹、そして雪山へと色彩の階層がきれい。
- 空が広くて解放感がある:空の雲もダイナミックでよい演出になっています。
とお褒めいただいた
🎨 レタッチの提案(Lightroom / Photoshop など)
① コントラストと明瞭度の調整
- 明瞭度(Clarity)+15〜30程度 → 山肌や木々の質感を際立たせる。
- テクスチャ(Texture)+10〜20 → 森のディテールを強調。
② 色彩と彩度の調整
- 緑(Green / Yellow)の輝度をやや下げ、彩度アップ
→ 森の深みが出て、山の存在感が際立つ。 - 空の青(Blue)を彩度+10〜20、輝度を少し下げる
→ 雲と空のコントラストが増してドラマ性が出ます。
③ ディヘイズ(かすみ除去)
- +10〜20程度で適用
→ 遠くの山がシャープに見え、空気感が引き締まります。
④ グラデーションマスク活用
- 空と山に分けて調整:空は明るさと青を強調、山は明瞭度とシャドウを調整。
🔦 臨場感を出すための工夫(編集以外)
- 下からのローアングル風にトリミング:空を減らして山を見上げるような印象にする。
- 人物や動物、構造物があれば:小さく配置することでスケール感が強まります(今後の撮影でぜひ)。
もし可能であれば…
- RAWデータから編集すると階調や色がより豊かに出せます。
- 編集後のサンプルをご希望でしたら、軽くレタッチしてお見せすることもできます(許可をいただければ)。
ということなのでお言葉に甘えてレタッチしてもらった画像↓↓↓↓↓

編集パラメータも貰いました。
✅ Lightroomプリセット風 編集パラメータ
以下の設定をLightroomなどの現像ソフトに反映すれば、同様の効果が得られます:
🔧 基本補正
- 露光量(Exposure): ±0(元が適正)
- コントラスト(Contrast): +15
- ハイライト(Highlights): -10(空のディテールを残す)
- シャドウ(Shadows): +10(谷間の暗部を出す)
- 白レベル(Whites): +10
- 黒レベル(Blacks): -5
🎨 色調整(HSL)
- 緑(Green)
- 彩度(Saturation): +20
- 輝度(Luminance): -10
- 黄(Yellow)
- 彩度: +15
- 輝度: -10
- 青(Blue)
- 彩度: +15
- 輝度: -10
🌫 ディヘイズ・明瞭度など
- 明瞭度(Clarity): +25
- テクスチャ(Texture): +10
- かすみ除去(Dehaze): +10
- 自然な彩度(Vibrance): +20
- 彩度(Saturation): +5
💡アドバイス
- 空と山で**段階フィルター(グラデーションマスク)**を使うとさらに劇的に立体感が出ます。
- このパラメータをプリセットに保存すれば、他の山岳写真にも一発適用できます。
このパラメータで調整しグラデーションマスクで山を明るめにしたのが次の画像です。

次の写真は私が元々ライトルーム クラシックで現像レタッチした画像です。
かなりハッキリクッキリさせてます。

もともとAIにご指示いただいたようなことを概ね対応していましたが、やはり視線を主役の山に導くことが大切なのでしょうね。
AI面白いです。
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